11月10日、第63回全日本大学空手道選手権大会がスカイホール豊田にて開催された。4年生にとっては大学最後の試合となる集大成の大会だ。同志社からは男子団体形・組手、女子団体形・組手の4種目にエントリー。最後の試合に相応しく気持ちのこもった試合となった。
<男子団体形>
昨年悲願の全国制覇を成し遂げ、連覇を目指した今大会。優勝メンバーの舟久保(商4)藤田(スポ4)に加え、新たに津田(スポ4)を加え、4年生トリオで試合に臨んだ。
◆第1プール ✳︎基準6.0点
クルルンファを演武。最高点6.6を含む、19.2点でプール2位通過となる。
◆第2プール ✳︎基準7.0点
スーパーリンペイを演武。最高点7.5を含む21.9点でプール2位タイとなり、山梨学院大学との再演武の末、2位通過で3位決定戦に回った。
プール1位で決勝に進んだのは帝京大学。昨年の悔しさを胸に素晴らしい演武で決勝の舞台へ駒を進めた。
◆3位決定戦 ✳︎基準8.0点
アーナンを演武。最高点8.6を含む25.2点を叩き出し、沖縄国際大学との3位決定戦で見事勝利を収め、3位となった。
◆決勝戦は帝京大学と国士舘大学の対決となり、帝京大学が2年ぶりにインカレ王者に輝いた。
昨年に続くインカレ制覇とはならなかったが、今年は予選から決勝まで同じメンバーで戦い抜いた。収穫はあった。来年は新チームで2年ぶりの王座奪還に期待したい。
<女子団体形>
これまで5年連続でインカレ決勝の舞台で涙を流してきた同志社は、全関西優勝メンバーの宜保(スポ3)小久保(スポ2)福西(スポ1)に加え、ナショナルチームに所属している清水(スポ4)が新たに加わり、初のインカレ制覇に挑んだ。
◆第1プール(宜保、小久保、福西)✳︎基準6.0点
クルルンファを演武。最高点6.5を含む19.4点でプール1位通過となった。
◆第2プール(清水、宜保、福西)✳︎基準7.0点
スーパーリンペイを演武。最高点7.7を含む22.5点でプール1同様にプール1位通過で6年連続の決勝へと駒を進めた。
◆決勝(清水、宜保、福西)✳︎基準9.0点
悲願の初優勝をかけ、帝京大学と6年連続の決勝となった。先攻の同志社はアーナンを演武。清水を中心に素晴らしい演武を披露し、最高点9.4を含む28.1点を叩き出した。後攻の帝京大学は、ウンスーを演武し、同志社よりも高得点の28.6点を叩き出し優勝を果たした。
またしても王者・帝京大学に敗れることになった。来年は清水が抜け、新チームとなるが、帝京大学は全員が3年生以下の為、かなり手強い相手となるだろう。次こそは彼女達の笑った顔が見たい。
<男子団体組手>
先月の全関西で3位となり、勢いあるままに今大会に臨んだ。主将の福本(商4)を中心に上野(文4)平山(スポ4)服部(商3)飯嶋(商2)戸田(商1)のメンバーを入れ替えながらトーナメントを駆け上がった。もちろん目指したのはインカレ制覇だ。
◆1回戦(中部大学)
福本 3-0 中段蹴りを決めて勝利
服部 6-0 序盤から猛攻を仕掛け勝利
飯嶋 3-0 相手に試合をさせず勝利
戸田 3-0 回転上段蹴りをして勝利
上野 6-0 上段蹴りを決めて勝利
✳︎5勝0敗で勝利
◆2回戦(徳山大学)
飯嶋 6-0 裏回し蹴りを決め勝利
戸田 0-1 先取取られ敗戦
福本 2-0 得意技の中段突きを決め勝利
服部 6-0 開始早々に上段蹴りを決め勝利
上野
✳︎3勝1敗で勝利
◆3回戦(九州産業大学)
服部 3-0 相手に試合をさせることなく勝利
福本 3-1 先取されるもポイントを重ね勝利
飯嶋 0-3 コートをうまく使われ敗戦
上野 1-3 間合いを見切られ敗戦
平山 1-0 終盤にポイントを取り勝利
✳︎3勝2敗で勝利
◆準々決勝(国士舘大学)
福本 3-0 エースらしい安定した戦いで勝利
服部 0-0 お互い探り合いが続き引き分け
上野 0-2 一瞬の隙を突かれ敗戦
飯嶋 0-2 先取を取られ追いつけず敗戦
平山 0-2 圧力をかけ続けるも失点し敗戦
✳︎1勝3敗1分で敗戦
→ベスト8で今大会を終える
福本を中心に過去1番のチームに仕上がっていたのは間違いない。それでも、昨年の王者・国士舘大学に力の差を見せつけられた。来年は服部を中心にさらなる飛躍に期待したい。
<女子団体組手>
西日本大会の王者として初のインカレ制覇を目指し、瀬戸口稀(文4)尾立(スポ3)高木(スポ3)瀬戸口文(文2)が全国の猛者達相手に熱戦を繰り広げた。
◆1回戦(シード)
◆2回戦(長崎国際大学)
瀬戸口文 3-0 序盤から得点を重ね勝利
尾立 2-0 中盤に中段突きを決め勝利
瀬戸口稀 2-5 終盤に得点を許し敗戦
✳︎2勝1敗で勝利
◆3回戦(愛知学院大学)
瀬戸口稀 6-1 猛攻を仕掛け勝利
瀬戸口文 2-0 丁寧なディフェンスで勝利
尾立
✳︎2勝で勝利
◆準々決勝(国士舘大学)
瀬戸口稀 4-1 立て続けにポイントを重ね勝利
尾立 1-3 持ち味を発揮出来ず敗戦
瀬戸口文 0-1 先取され時間をうまく使われ敗戦
✳︎1勝2敗で敗戦
→ベスト8で今大会を終える
悲願のインカレ初制覇に向け、準備をしてきた。仕上がりも万全だったはず。それでも負けてしまった。何かが足りなかった。その何かを見つけ、克服し、来年こそは悲願の初制覇を成し遂げてくれるだろう。
◆終わりに・・・
4年生にとっては最後の大会となった。これまで積み上げてきたものを全て出し切った試合になったはずだ。大学4年間はあっという間に時が過ぎてしまう。気持ち1つで「変われる」ことを4年生の皆は学ぶことが出来たと思う。多くを学び、成長した彼・彼女達がこれから益々活躍する姿に期待したい。
また、4年生は家族・友人・OBOGなどに支えられていたことを忘れず、社会人としても1歩ずつ歩みを進めていってほしい。
そして、4年生を4年間、厳しく時には優しく支えて下さった家族・友人・OBOGの皆様には深く感謝申し上げます。有難うございました。
次の試合は来春。4年生が抜けたチームをどう築きあげるのか、今後とも同志社空手道部にご注目下さい。